2009年10月

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すれ違いざま笑顔交わしてオハヨーと言える。
これこそ旅の特権。
悪くない。

たとえば料金所のオジサンに笑顔で挨拶できますか?
自分じゃ大半できてない。

航空会社が価格つり上げ、僅かに安いのも旅行会社が買占める。残るは激高パックツアー。といってサラリーマン、閑散期に休めるワケもなく…これでどうして海外に行けよう?
と思うが一度行くと中毒になるのだから尚更タチが悪い。
感受性鈍らないうちに、余裕すりきれ挨拶忘れぬうちにまた行こ。社内での冷遇も非難もなんのそのダ。
現実に行けるかはともかくとして、そう思って働けば少なくとも多少「長持ち」しそうな気がするからね。

仕方ない。

笑顔のオハヨーはこの国でまずは料金所のオジサン辺りから使うか。

※「旅バナシ」はこれにて幕。

さてさて。
しばらくサボろっかなァ(?)

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え? 機体故障で発着延期?

ウソみたいダ・・・。
でもガルーダ手配のホテルで過ごすたったの5時間は星空と朝日で充分に元がとれた。

特に深夜のバルコニー。
星の「瞬き(またたき)」は澄めば澄むほど清冽でユラユラと迫力すらある。
ビール片手に世捨て人になると眠気も遠のき何時間でも座ってられた。
さらに他の部屋が皆寝静まると、操縦桿握る宇宙船のコックピットにいるようですらある。

ただ…。

世捨て人やら宇宙船やら忙しい妄想も朝日の前には消し飛び、やはり寝不足でフラフラなのだった。

後悔しながら空港に向かう。
「頼む!今度こそ飛んでくれ」って。

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「屋台並ぶビーチ」だった此処がただの「浜辺のレストラン街」に変わっても、サンセットの絶景だけは変わらない。
店並み見ると悲しくなるのでずっと海のほう向き振り向かぬよう楽しんだりする。

ここの1年は日本の10年分くらい、そんな速さで変わってく。
今回は特にそう思わされるコトが多かった。

変わる事を「開発」と呼び喜ぶヒトいれば変わらぬ事に魅力感じるヒトもいる。
建設業の端っこでメシ食ってる身にはつまされる事実だ。

夕日浴び離陸する飛行機。
「数時間後に機上か。次はいつ来れるやろなア」と酒もすすむ夕日なのだった。

できれば変わらぬ再会を。

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「海の大きさに心洗われましたア」なんて言うヒトいるがなんのなんの。海は意外に心が狭い。
ちょっと経験不足の未熟者が海に入ろうもんなら「この不届きモノ!」とか「分不相応じゃ!」と言わんばかりの意地悪をする。
強制退去喰らったり、板をへし折られたり、リーフの上を転がされたり・・・筆者も全て体験済だ。

まるで高飛車お嬢サマの「アナタなんて分不相応よフン!」のようにすら聞こえなくもない。

そして今回の旅でも。

一人は根元からフィンをもぎ取られ、一人の板も帰ってよく見たらひそかに真っ二つになってたっけ・・・。くわばらくわばら。
こんな時は・・・もう「出直してきます」と潔く現実受け入れるしかないのだ。

友よ。落としたナニカを取り戻しにいつの日かリベンジ、に行こうネ。

※写真サヌール:yassy撮

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クラクションの音。排ガスの匂い。狭い路地にクルマやらヒトやらひしめく街。クタ。
個人的には用無いが買い物大好き女性陣を敵に回したくはないので仕方ない。

ここじゃさすがに田舎と同じ笑顔も望めない。(←でも欧米よりマシ)
なんてったってお金落とすビジターとそれ待つローカルの間には経済格差の貧富の溝が横たわってて、そんな格差の中を、金持ちビジターがローカルの鼻先で闊歩してるのだ。

「ビールが安くていいよネ~」という喜びも、深く考えると途端に複雑な気分になる。

ただ。
最近また物騒なこの街も、あえて弁護すれば、普通ならとっくにもっとヒドイことになってるはず。そこはバリ・ヒンズーの慎ましさのおかげなんだきっと。

出稼ぎ人増え治安悪くなるのは(東京も)どこの都市も同じだろうだけど、願わくばいつまでも被害者・加害者が少ない街でありますように。

※写真はホテルベランダから.yassy撮.

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