http://www.geocities.jp/art_1ro/_gl_images_/16jan.jpg
社会人最初の奉公先はスポーツクラブでした。
したがって、至極当然のようにジムにも立つわけです。
しかもスタッフとして。

「うおおー!」(←ダンベル上げる声)とか「ふぉー!」(←エアロのイントラ)とかの奇声が上がり、
「ドスン!」(←バーベル置く音)とか「ガッシャン!」(←マシーン戻す音)とかの轟音もします。あちこちで。
筋肉の多く付いてる人間が一番エバってる不思議な世界で、対抗できるのはオバチャン軍団ぐらい…。

水泳しか知らなかったボクは、ジムなどと言う恐ろしげな場所とは無縁のシャイな青年でしたので、
当初は毎日隅っこで震えてたものです。

ある日、全てのダンベル一個ずつにイタズラ書きされてるのを発見しました。
「No Pain! No Gain!」
誰かが油性ペンで丁寧に書き込んだようです。
その意味と共に、その気持の熱さにも感服したものです。
勿論、即刻シンナーで落としましたが・・・。

話はかわって。

現在、ある会社で、業績UPのため改革が推し進められています。
発表から実施まで間が無かったせいでしょうか。
実施真近の今、「起こりえる問題点」について、現場の一部から活発な意見が出始めています。
ありがたや、ありがたや。

ところが。
社内の人達の間では「改革に痛みは付き物である!」というのがちょっとした流行語になっており、
これを決めゼリフに、ちょっとした提案すら「聞き流される」傾向が強いようなのです。
猫も杓子も「改革に痛みは~」です。会話になり得ません。

改革自体は受け入れているので、
意見者の真意も「stop!改革」でなく「come on!対策」なのですが・・・。
端で見ていてちょっと痛々しい。

そんなわけで。
「改革に痛みは~」のフレーズは、最近特に苦手です。
似てますが、それならまだダンベルにあった「No Pain! No Gain!」のほうがいい。

清清しく。ずるくもなく。写真はボクにあらずです。