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展示会も終わり、やっと普段の生活ペースが戻ってきました。
会期中は本を読む時間に恵まれ、「沈む魚」という本を一冊読破しました。
ダイビングシーンが頻繁に登場する本で、爽やかな気持を残してくれる読み応えある一品でした。
読書ひとつとっても昔から海モノに弱く、
「終戦のローレライ」、「源にふれろ」、「ナンタケットの墓標」、「冒険者たち」などなど海のシーン盛り込まれてること判るとついつい手が伸びます。

以前書いた「灯台マニア」の件。(←1月9日のブログ)
これもそんな趣向からの当然の結果ですきっと。
先日会社の友人が「灯台グッズのカタログ」を入手してくれました。
今、まさに手元にあるのですが、うーん、迫力の品揃え!どれもこれも欲しい。

そもそも安全な航海のため、荒波に耐え一人で(?)一縷の光を撒き続ける灯台。
これは・・・!あらゆる建築物の中で一番、ハードボイルドなのです。

「どんな新進気鋭の設計士の建物も、今やゲームなどバーチャルな世界のそれには負けてるよ」と言ってた友人がいました。
諸手上げて賛成。まったくもってその通りと思います。

が、灯台の無骨さだけは別次元です。別次元で格好良い。
こうありたいものです。
よく判りませんが・・・(笑)

でもGPSの普及などで今後は減る一方だそうです。
これも何かの喩えのようですね。

まずは出来るコトから、ということで手始めにグッズ集めなのです。
今年から「灯台マニア」になります!

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展示会も3日目。
招待状出し個室で(上品に)鑑賞して頂くというのではなく、デパート館繋ぐ通路での展示です。
劇場ご招待でなく、路上パフォーマンスに近いものが。
よって行き来する人に向かって
「止まれ~」「見ていけ~」「虜になるのだ~」と切なるテレパシー送るのが作者たるボクのもっぱらの役割です。
平日は閑散としており人通りも少いため、そのテレパシーも行き場を失いますが、今日は土曜日とあって人手が多かった。テレパシーの送り甲斐もありました。

手を繋いだ小学生の兄弟が「スゴイね!」「キレイだね!」と一作ごとに足止めてくれるのが可愛らしくも嬉しく、かと思えば、前行く母親が「ホラ、早く行くよ!」なんて急かしてる姿もありました。
「あなたには勿体無いお子さん達だ・・・」などと心の中で力強く囁くボクでした。

絵に気付いて歩みを遅くする、立ち止まる、そして近づく!
・・・と、まあこうはなかなか上手く行きませんが、それでも数人に一人はそれに近い反応が得られると、気付かれないよう後ろ向いてからのガッツポーズです。

そのうち、「あ、あの人は止まってくれそうな高貴なお顔立ちをされてるゾ!」とか「あ~、ありゃダメだ、存在自体に気付きそうもないご面相だ~」などと人間watchingで当てモンstart。暇に任せて。

数は少なくとも知り合いが来てくれる事もあり、

「え、まさかアナタ様が来て下さるなんて・・・!判ってましたら赤絨毯でも敷いておきましたものを!」なんていう有難い知人の方から、

「へえ~、オマエのその筋肉が絵を描くにも役立つなんてな、知らなかったな~」などと直球で攻め来る口の悪い仲間や、

「アレ?えっと~?(どちら様でしたっけ?)」などという本当に久々の方まで、

「浮世の義理」というヤツなのでしょうか、遠路はるばる足運んでくださった方々には感謝感謝です!

そうは言いつつ今日も早朝から仕事にかこつけ海に入ったボク・・・。
午前中に来て頂けた方とは会えず始末で、本当に、心から申し訳ありませんでした。
写真のように、波も無く曇天、凍えるような寒さ、そして帰り道ではみぞれまで。

きっと天罰です。展示会もあと3日。

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ドラえもんの最終回、知ってますか?
正直、誰から、どこで、どうやって聞いたのやら定かじゃありません。
もしかすると、仮案としての創作で、Webで見たのかもしれませんが。


「ある日、いつものように宿題しないのび太クンを叱ってる最中、ドラえもんはいきなり止まってしまいます。振り上げた手は止まり、目も暗くなり、ポケットも只の袋に。
バッテリー切れらしくピクリとも動きません。
あらゆる手段を講じますがどうしようもなく、来る日も来る日も涙にくれるのび太クンでした。

しかし、ある日突然、泣くのをやめ勉強を始めるのです。
人が変わったように、あらゆる事に努力を惜しまない男の子になります。

そして歳月は流れ・・・。

そこには大人になったのび太クンがいます。
彼はなんとドラえもんを動かすため、そうバッテリーを作るためだけに、科学者になったのです!

そんなひたむきな彼に惹かれ一緒になったしずかちゃん。
その間に出来た男の子。(昔ののび太クンそっくり)
そして大人になったスネ夫とジャイアン。

その全員が、止まったままのドラえもんと作業するのび太クンを見守ります…。

「やったーついに完成だ!」
「パパ~、本当にこの人形、動くの~?」
「よし、今スイッチを入れるゾ!」
心配そうに固唾呑み見つめる大人たち。

ブ~ン…カチカチ!
目を開けるドラえもん。

「…まだ宿題が済んでないじゃないか~!のび太クン!あれ?アレ?
ここはどこ?キミはだれ?」

そう。あの日止まった続きから動き出したドラえもん。
泣きながら抱きつくのび太クン。
そして、涙で見守る仲間たちがいるのでした。」

というお話です。どうですか?
長くなっちゃいましたが(苦笑)ちょっと感動しませんか?

こないだ、姪っ子(小学生)に話して聞かせてやったら、
目を輝かせて聞きいり、最後は目を潤ませてました(笑)
きっと彼女は科学者になるはず。

どんな形であれ、創作で人の心を打つのは難しい。
それだけに憧れます。

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